組合会館北西角の桜の伐採について

組合会館の敷地内には元々桜が11本植わっており、春には一斉に満開となり、桜色の景色

を作っていました。自慢の桜たちでした。

しかし、そのうちの1本が4年前に様子がおかしくなり、最初の枯死が発生しました。

当時の様子

当時は原因がわからず、様子を見ながら、できる限りの対策を続けてきました。

その後、害虫(カミキリムシ)が木の中に卵を産み付けたことが原因だとわかりましたが

時すでに遅しで、今回、完全に枯れてしまった北西角の桜を3本伐採するに至りました。

これで組合の桜は6本が伐採に至り、全体の半数が伐採へ追い込まれたことになりました。

今回伐採に至った桜は、写真中の左端の若木以外の3本です。

今年の春も少し調子が悪いながらも、しっかりと花を咲かせてくれていましたが、その後

3本が一気に枯死してしまいました。

 

同じ場所の4年前と現在の写真ですが、4年前の夏には青々と茂っていた桜がすべて

なくってしまいました。

・・・・・・・・・

この一連の枯死の原因は最近問題となっている、外来種の「クビアカツヤカミキリ」

による食害です。

まだ完全に枯死に至っていない部分もあり、もう少し様子を見ることも考えましたが、

倒木のリスクを鑑みて、苦渋の決断ですが伐採に至りました。

跡地については、桜を植樹し、最初からしっかりとした対策を施し、同じようなこと

を繰り返さないようにし、満開の桜を毎年絶やさず眺められるようにしていきたいと

思っています。

そしてつい最近ですが、大阪府の研究所の方から、木の根元に薬剤を注入し、木の吸

い上げる力を利用して散布する薬剤があり、それがカミキリムシにも効果があるとの

情報をいただき、生き残っている組合の桜へレクチャーも兼ねて試験的に注入してい

ただきました。

ドリルで穴を開け、そこへその薬剤を注入するようです。

このカミキリムシ対策への詳細は地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所

サイト内のクビアカツヤカミキリ被害対策の手引書(2019年7月改定版)でご確認いただ

ければと思います。

 

白い点が注入した所。パテを詰めるため白くなる。

 

この研究結果が成果をあげ、生き残った桜や、昨年植樹した若木の桜がこれからもずっと

健康に花を咲かせてくれるようにしていきたいです。

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